富士山測候所を活用する会
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図表で見る活動の歩み

History of activities ▽ 研究活動 | ▽ インフラ
インフラ施設の維持管理
1. 気象庁との借受契約
1.1 富士山測候所の借受期間と借受面積
1.2 富士山測候所の借受エリア区分
1.3 富士山測候所の観測機材(設置事例)
2. 建屋の維持管理
3. 電源施設の維持管理
3.1 電気使用量の推移
3.2 送電線施設概要
3.3 電源関係工事・事故の実績
 1. 富士山測候所の借受契約
借受期間と借受面積
富士山測候所での研究活動は、国有財産有償貸付契約にもとづき山頂庁舎の一部を気象庁から借り受けて実施しています。第3期契約からは通期で使用可能となり、通年観測に向けての活動基盤が整ったといえます。
契約期 年度

借受面積(庁舎)

借受面積(土地)

借受期間

備考

第1期 2007年 夏期:195.9㎡
冬期: 2.0㎡
夏期:7/ 1-8/31 1号庁舎、4号庁舎、仮設庁舎
2008年 夏期:344.6㎡
冬期: 10.3㎡
夏期:7/ 1-8/31 2号庁舎、3号庁舎が追加
2009年
第2期 2010年 夏期:437.6㎡
冬期: 77.8㎡
夏期:7/ 1-9/10 周辺土地(237.1㎡),測風塔が追加- 冬期借り受け面積拡大により通年観測が可能となる。
2011年
2012年
第3期 2013年 通期:496.96㎡ 通期:237.06㎡ 夏期:7/ 1-9/30
冬期:9/11-6/30
契約期間は5年間プラス1夏シーズンに拡大。借り受け面積はさらに拡大するとともに通年で同一面積が利用できるようになり通年観測の基盤が確立した。
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
第4期 2018年 通期:496.94㎡ 通期:237.06㎡ 夏期:7/ 1-9/30
冬期:9/11-6/30
借り受け面積(庁舎)は測風塔が対象外となるもほぼ同じ。契約期間は5年間。
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
借受エリア区分
富士山測候所は、専用借受エリア(NPO法人富士山測候所を活用する会が専用的に利用できる部分)、共用エリア(気象庁とNPOが共用する部分)、気象庁専用エリアに区分されています。
各施設の利用については富士山測候所バーチャルツアーを参照ください。
観測機材等の設置事例
2012年夏期観測における設置された機器の場所を示しています。
富士山は富士箱根国立公園の特別保護地区に位置するため、庁舎外部への機器等の取り付けにあたっては、自然保護法にもとづき環境省に許可申請手続きを行っています。富士山はまた、文化財保護法にもとづき国から特別名勝に指定されている文化財でもあるため、庁舎外部への機器等の取り付けにあたっては、文化財保護法にもとづき事前に文化庁(静岡県教育委員会)に許可申請手続きを行っています。
 2. 庁舎(建屋)の維持管理
山頂庁舎の漏水対策ほか
富士山測候所は、無人化以来、継続的な補修作業が行われにくい状況にあり、雨漏りによる躯体の劣化や室内の損傷が問題である。室内で確認できる雨漏りは躯体モジュールの繋ぎ目部分において顕著であり、具体的には、①1号庁舎と2号庁舎を繋ぐ廊下・ホール部分と1号庁舎の接合部、②1号庁舎から仮設庁舎に降りていく階段と仮設庁舎の繋ぎ目の部分からの雨漏りについては、室内に大型のポリバケツを置いて水を貯めることで凌いでいた。
NPOではボランティア・ベースでの簡易な屋根補修作業を開始し、2011年の夏には①部分について、劣化したコーキングを除去して新たにコーキング材を充填した。2013年には②部分について、劣化したコーキング材の除去と新たなコーキング材の充填、冬季にアイゼンで踏み抜いた跡とみられる穴の充填、塗装を行った。
2014年夏にも再度の補修を予定していたが、台風接近によりボランティア補修メンバーの上山が中止となったため、山頂班に依頼して、2号庁舎と3号庁舎を繋ぐ渡り廊下の両端、すなわち ③2号庁舎との接合部、④3号庁舎との接合部について、劣化したコーキング材の除去と新たなコーキング材の充填を行った。
コーキング材は既に経年劣化により堅くなり、防水、伸縮といった当初の機能が維持できなくなっていたが、これらの作業は金属の建屋躯体部分との間に生じた隙間に侵入する雨水や冬季の着雪氷の融解水に対しては部分的には有効であり、2011年、2013年の補修作業により屋内のバケツに溜まった水はかなり減少した。
山頂庁舎補修実績
契約期 年度

実施月日

実施内容

実施担当

第1期 2007年
2008年 8/7 富士山測候所漏水調査(補修方法)調査委託 委託業者
2009年
第2期 2010年
2011年 8/24 補修作業
自力雨漏り補修隊 (2011.9.2)
学生ボランティア(滋賀県立大)
2012年
第3期 2013年 7/26-7/27
8/16
富士山測候所漏水調査・補修作業
補修作業
測候所を支えたボランティア (2013.11.16)
会員ボランティア(一般)
学生ボランティア(早稲田大)
2014年 8/7- 補修作業 山頂班
2015年   補修作業 山頂班
2016年   1 号庁舎外壁の鉄板の境をふさぐコーキング材劣化部分の補修および外壁塗装等の作業(2016年度年賀寄附金配分事業).
1号庁舎外壁・屋根、4号庁舎雪囲い、9トン水槽などの補修。1号庁舎2階の機器排熱による室内高温対策として、既存のダクトを利用して吸排気の換気扇2基を取り付け。
ボランティア, 山頂班
2017年 8/24-8/30 1号庁舎1F屋根(雨漏り補修、防雪氷板交換)、4号庁舎・1号‐4号間屋根(雨漏り補修、屋根鋼板塗装)、1-2号間(玄関)屋根(雨漏り補修、屋根鋼板塗装) 山頂班
2018年      
 3. 電源設備の維持管理
富士山測候所の電力使用量
富士山測候所には電気は来ているのでしょうか? とよく聞かれます。実は、測候所開所中の夏季約2ヶ月間だけ商用電源を生かしており、冬季(それ以外の期間)は測候所向けの送電は遮断しています。
グラフは夏期観測期間中の富士山測候所の期間電力使用量と1日平均使用量を示しています。
送電線設備
標高1300m付近にある架空線の始点となる第1号柱のキュービクルが東京電力との責任分界点となっている。ここから標高約1500m付近の#73柱までの約4kmは架空線(赤色実線)で、さらに山頂までの約7kmは地下埋設ケーブル(赤色点線)で、測候所に送電している。山頂馬の背ハットから分岐して環境省公衆トイレにも(バイオトイレの動力として)給電しているほか、2014年7月からは#71柱から小山町方面へ分岐し(青色点線)、須走口五合目の駐車場、山小屋等へも送電を開始している。
電気設備は年次点検で異常の有無を確認しているが、架空送電線は雪崩を始め、降雪、風、倒木などの自然災害による被害を被りやすく毎年のように補修を繰り返している。当NPO法人が借用するようになってからは、2008年に電柱数本が折損する事故が発生したほか、2016年に雪崩による大量の土石流で架空送電線高が危険なレベルまでになった。埋設ケーブルは、2014年、2015年に山頂付近で人為的な原因で損傷した事例が連続して発生した。このほかに2102年には配電盤に小動物が入り込み短絡し半日停電、2103年には東電側の停電による山頂停電などもあり、まさにあらゆる災害が待ち受けている。このため、電気設備の維持には毎年多大なコストがかかっている。
電気関係事故・工事等の実績
契約期 年度

発生回復月日

事故状況

原因・対策処置

第1期 2007年 7/1 環境省バイオトイレ分電開始
2008年 [知得]5/16
[補修]6/8~
[回復]7/3
送電線電柱#58~#69が折損、電線切断
架空送電線巡回点検で、富士山頂庁舎に電力を供給している送電線電柱のうち、12本の折損/倒壊を発見。
気象庁の許可を得て、7月10日の使用開始直前までに緊急の復旧工事を実施。
[知得]7/03
[補修]8/20~9/12
[回復]9/12
7.8合ハット屋根補修
送電線巡回点検で7.8合ハット内屋根垂木が腐敗、折損しているのを発見。
ハット内天井支持補修(屋根受け材を設置、単管パイプ・ジャッキにより持ち上げ)
2009年
第2期 2010年 [補修]6/21~
[回復]7/12
#1柱キュービクル開閉器焼損,#36電柱折損ほか
[原因]落雷(春の嵐)
2011年 [回復]7/7 送電線電柱#70架線切断 [原因]風による搖動で架線が金属疲労
[処置]ジャンパー線で接続
2012年 [発生]
8/15 21:43
[回復]
8/16 9:55
山頂12時間停電
夜間21時43分山頂電気が突然停電となり、翌朝、太郎坊にある1号キュービクル遮断機を再投入して回復。
[原因]キュービクル内でネズミが回路に接触し地絡したため。
[対策]小動物侵入防止のためキュービクルの扉を補強(翌年開所前に実施)
巨大原発と富士山を止めた小動物(2013.3.20)
再開したネズミとの攻防戦(2013.7.10)
第3期 2013年 [発生]
8/11 15:35
[回復]
8/11 20:55
山頂5時間停電 [原因]御殿場市内落雷による東電側停電
東電の停電(もらい事故)による山頂停電は2007年にNPOが借用して以来初。
2014年 7/10 小山町電化使用開始
送電線#71柱から須走口五合目駐車場、山小屋等へ分岐送電。
[知得]7/31
[回復]8/21
山頂銀明館付近で高圧埋設ケーブル損傷
山頂奥宮と銀明館の間に敷設してある高圧6.6KV送電線ケーブルが約4mにわたり露出し、外部を覆っているポリエチレンが剥がれた状態で発見。
[原因]除雪作業等で重機による損傷(推定)
[対策]気象庁の許可を得てポリエチレン外皮を4mにわたり剥がし防止テープで補修し半割鋼管で保護。
富士山を上る海底ケーブル(2014.10.31)
2015年 [知得]6/24
[回復]7/8
山頂NTTハット‐馬の背ハット間で高圧埋設ケーブル損傷
開所一週間前の事前点検で山頂から通電試験を行おうとしたところ3相のうち1相が地絡状態であることが判明。
[原因]工事作業等で重機による損傷(想定)
[対策]損傷個所を特定し当該箇所を切断除去しケーブルをジョイント。
[影響]7/1予定の開所が1週間遅れの7/8となった。
2016年 4/1 電力購入先を東京電力からエネットに切替 厳しい制約下の研究を支える電力に問われた”条件”とは(エネット公式ウェブサイトへリンク)
[知得]5/25
[回復]6/15-6/20
架空送電線#70号柱‐#71号柱間に大量の土砂堆積
架空送電線高が2.5㍍程度となり、入山者がステッキで届く危険なレベルとなっていることを発見。
[原因]雪解け水により大量の土砂が流された
[対策]当該区間約8000立米の土砂を重機で整備し、5.5㍍高を確保。
*4月12日の架空送電線点検(関電工実施)では#1-#73区間は異常がなかったので、その後発生したものである。
大量の土砂に埋もれる架空送電線路(2016.6.28)
2017年 [知得]2016/6/22
[回復]2017/6/22
2.8合ハット内部の支柱・梁の木材が折損・位置ズレ・腐食
[原因]湿気による腐食と土石流による衝撃(推定)
[対策]6/22 ハット内天井部を単管パイプで押し上げる形で補強した。
開所に向けて第一関門をクリア…2.8合ハットの内部補強完了 (2017.6.22)
2018年 [知得]2017/4/
[回復]2018/4/18
架空送電線全区間にわたり樹木が覆いかぶさり支障 [原因]樹木の枝の伸長
[対策]当該区間の支障樹木を全て伐採処理。
[知得]2018/6/19
[回復]2018/8/10
馬の背ハット石積みの一部崩落
[原因]土石流(推定)
[対策]山頂班が石を積み戻し。
[知得]2018/4/16
[回復]2018/5/11
架空送電線#70号柱‐#71号柱間に大量の土砂堆積
架空送電線高が2.1㍍程度となり、入山者が手で届く危険なレベルとなっていることを発見(2年前と同事象)
[原因]雪解け水により大量の土砂が流された(推定)
[対策]当該区間約12,000立米の土砂を重機で整備し、5.3㍍高を確保(電気技術基準5㍍以上)。
*2年前に同一場所で発生している。
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© 2005 NPO Valid Utilization of Mt. Fuji Weather Station