富士山測候所を活用する会

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富士山山頂測候所 未来の科学の世代のために




副理事長 三浦 雄一郎


1962年、私はアメリカの世界プロスキー選手権大会に参加した。その時、アメリカ人から、「フジヤマ」でスキーをしているのかとしょっちゅう聞かれた。実は私はそのときまで、富士山を登ったことさえなかった。この質問をされるたびに 宿題を忘れた小学生のような気持ちになった。日本に帰ったら、富士山に登ってスキーをしてみよう。

帰国早々、奥山章さんと一緒に「富士を滑る」というスキー映画を撮ることになった。このときの撮影で新田次郎さんにお願いして山頂の測候所に泊まれることになった。父、敬三も一緒に富士山に登り、4月のはじめ山頂から滑り、日本にもこんな宇宙的なスケールの山があったのだと感動をおぼえた。

その後、世界の山々を滑っても 富士山以上の大斜面に出会うことはなかった。そして1966年の春、富士山頂からの直滑降とパラシュートブレーキを使った大滑降の模様は世界中にテレビのニュースとして放映された。「富士山大滑降」このときTBSで担当したプロデューサーが現在の千葉県知事であられる堂本暁子さんだった。 それから幾たび富士山に登ったことだろう・・・

70歳でエベレストに登ろうと決めた65歳のときからトレーニングで何度も富士登山を行った。これが当時の世界最高年齢エベレスト挑戦の最高のトレーニングになり、私にとって富士山は世界にチャレンジするときの大きなステップとなった。富士山から世界に飛び出す力をもらい続けていた。さらに私は、次の目標として80歳で3度目のエベレスト登頂を目指している。そのためのトレーニングの第一歩がやはり富士山なのだ。

浅野先生から、富士山測候所を活用する会をスタートしようという話しを伺ったとき、私は真っ先に賛成、そのメンバーの一人に加えてもらった。富士山頂測候所は環境問題、天文や宇宙の科学、高所医学などの研究基地としては最高の基地である。日本列島で一番宇宙に近いところ・・・富士山頂測候所は日本が科学の一流国家としてあるための最高の研究拠点でもある。ぜひこの世界にまたとない貴重な研究室を現代の科学研究とそして未来の世代へと羽ばたかせてほしい。



(写真は国内最高齢の75歳でのエベレスト峰登頂成功(5年前に次いで2回目)2008年5月26日撮影)





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