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富士山頂における安全確保のための通信実証試験開始
各位
2009年8月18日
NPO法人富士山測候所を活用する会
「NPO法人富士山測候所を活用する会」は、富士山頂における研究・観測活動の安全確保及び観測データ等の安定的な伝送の可能性を探る目的で、KDDI株式会社の協力の下に、富士山頂庁舎を中継拠点とした携帯電話の活用可能性の実証試験を開始しました。
本年度の試験は繁忙期に当たる夏季(7月16日から8月25日まで)に限り実施されるものです。これまで山頂との連絡は、庁舎内の限定された所にしか届かない電波を探しての通信で、緊急時の連絡の確保には苦労が大きかったのですが、今回の試みは本課題を解決し、合わせて将来における観測データ等の伝送の可能性を探るもので、その実証試験の成果が期待されています。
同NPOでは2007年度から(株)電通の支援を得て、高所安全登山対策を研究する医師や無線通信の研究者及び複数の通信事業者等とで「富士山登山安全対策研究会」(委員長:羽鳥光俊東京大学名誉教授)を組織して検討を重ねてきましたが、この度、その研究活動の成果の一端が試験的に運用開始されたものです。今回の試みは、富士山頂における登山の安心安全確保の観点での研究にも資することになります。なお、試験開始から今日まで山頂庁舎からの電波発信は順調に試験運用されています。
■NPO法人富士山測候所を活用する会
富士山頂にある気象庁の旧富士山測候所を有効活用する目的で、2005年11月にNPO法人として設立した。同測候所を2007年から3ヶ年の契約で借用し、大気汚染や温暖化現象の観測・研究に加えて、放射線医学、高所医学、情報通信の研究や高所順応トレーニング等に夏季(7月、8月)の期間に限り活用してきている。
■登山安全対策研究会
2007年度から(株)電通の支援を得て当NPOが組織した富士山の登山安全対策を研究するための活動である。高所医学の立場と通信連絡の両面から対応策を検討している。研究会の委員長は、無線通信分野の権威者である羽鳥光俊東京大学名誉教授に委嘱。
■KDDI株式会社
1984年に電気通信事業会社として発足。2000年にDDI、KDD、IDOが合併し、KDDIとして、総合通信事業を展開している。NPO法人富士山測候所を活用する会の団体会員である。
■本件に関するお問い合わせ先
事務局:
TEL:03-3265-8287 FAX:03-3265-8297
E-mail:npofuji3776@yahoo.co.jp
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