富士山測候所を活用する会

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富士山の山頂で今年も夏期観測を実施

−PM2.5の越境汚染の監視、大気電気現象・超高層大気の観測など15件−
各位
2013年6月19日
NPO法人富士山測候所を活用する会
(広報委員長:東京理科大学准教授 三浦和彦)

NPO法人富士山測候所を活用する会では、7月16日(火)〜8月30日(金)までの約1カ月半の間、気象庁から借り受けた富士山測候所を使い、公募により選ばれた15件の夏期研究観測を行います。

今夏の研究プロジェクトは、中国の深刻な大気汚染発生により日本に飛来することが懸念されるPM2.5に焦点をあてた、富士山頂におけるPM2.5の越境汚染の監視に関する東京農工大、滋賀県立大、東京理科大、早稲田大の4プロジェクトによる調査や、地上での観測が困難なスプライトをはじめとする高高度大気中における放電現象や大気光モニターによる大気重力波が超高層大気に与える影響を調査する「富士山頂における大気電気現象および超高層大気の観測」も行います。さらに、富士山頂で貯蔵した農畜産物の品質変化の調査や、富士山頂での歩行バランスに与える影響の調査など、幅広い活動を行います。

当会は、富士山測候所を、平成19年から平成 24年までの 6 年間、大気化学、宇宙線科学、永久凍土、高所医学など富士山頂でなければできない数々の研究や教育に有効に活用し、それぞれの成果を上げてきました。この間に富士山測候所山頂庁舎を利用した研究者・学生等 の数は延べ 2,200 人を越えています。平成 24年 12 月には東京管区気象台の第 3 期貸付公募に応募し、過去 6 年間の実績が評価され、引き続き平成 30年まで5 年間の借り受けが決定しています。しかしながら、第3期貸付契約の初年度にあたる今夏は、資金難のため開所期間を例年より約1週間短縮したほか、ボランティアの活用など、あらゆる面で経費節減努力をして研究活動を継続させることにしています。

なお、当会は先の通常総会において第3期借り受け期間に対応する向う5年間の「中期計画」を決定しました。中期計画では「多分野の専門家による学際的な連携アプローチで成果・ノウハウを共有化し、新しいタイプの開かれた研究・教育の拠点」とすることを目指しています。


【2013年度富士山測候所における夏期観測の概要】
■期間:7月16日(火)〜8月30日(金)
■参加グループ:15件(研究12、活用3)
大気化学6、大気電気・放射線2、永久凍土1、食品科学1、高所医学2、教育2、通信1



■NPO法人富士山測候所を活用する会 概要

代表者: 理事長 畠山 史郎
設立年月日: 2005年11月27日
事務局所在地: 東京都千代田区麹町1-6-9 DIK麹町ビル901
会員数: 200名

■本件に関するお問い合わせ先
事務局:   TEL:03-3265-8287 FAX:03-3265-8297
E-mail:npofuji3776@yahoo.co.jp


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