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2号庁舎







昭和48(1973)年建設/建物面積:134u/延べ面積:269u

2号庁舎は生活棟。1階には食堂、厨房、娯楽室(和室8畳)、食料庫などからなります。
強風にも耐えられるよう新幹線車両をモデルにして設計されたといわれ、かまぼこ型をしています。素材には、ヘリコプターによる資材運搬のため軽量で耐食性の強いアルミニウム軽合金が採用されています。
「富士山頂の新幹線」交通新聞2010.06.14



1号庁舎から2号庁舎への入口。ものものしい作りは、航空機のハッチを想わせます。暴風に対する備えとして、また、真冬にはマイナス30度になる外気からも防寒できるように、重要な扉は全てこのように重い金属製にしたということです。




高所医学グループは、被験者を同行し診察や身体計測を行いますが、主に2号庁舎が利用されます。
2009年には鶴見大学グループは、睡眠時の低酸素症に対する口腔内装置(スリープ・スプリント)の効果を被験者の協力を得て検証しました。

高所医学







2012年-2013年には、筑波大学・大阪市立大学・山梨県環境科学研究所のグループが、山頂に短期滞在時において発症する急性高山病のメカニズムを解明するため、超音波ドップラー法を用いて被験者の脳への血流量を測定しました。

急性高山病

高所滞在時に頭痛に加え、食欲低下や吐き気、全身疲労感や脱力感、めまいや立ちくらみ、睡眠障害のいずれかの症状がある状態である。急性高山病は、2,000m以上の高所に到着後、数時間から3日程で発症し、重症化すると肺水腫や脳浮腫を経て死に至る場合もあり、また、滑落など登山中の事故の背景に潜む原因となることも指摘されている。



荷下ろしが終わった後は、ひとまずソーファで休憩。食堂があったこの場所は多人数を収容できるので、富士山学校科学講座の「日本一高所の教室」として使うこともあります。










2階には、ベッド付きの個室が6部屋あります。




2009年の夏季観測では、2号庁舎のダクトが気象測器を取り付けるのに利用されましたが、2011年以降は3号庁舎のダクトを使用しています。



2号庁舎の西側は「大沢崩れ」と呼ばれる急斜面になっています。






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