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野中勝邸訪問

2017年11月26日



研究助成金などでお世話になっている新技術振興渡辺記念会の高木喜一郎様の個人的なお知り合いという不思議なご縁で、逗子の野中勝様のお宅を訪問しました。野中勝様ご夫妻と従姉の蔭山幸子様(野中到・千代子ご夫妻の三女・恭子様の令嬢)が迎えて下さいました。
事務局からは、佐藤政博監事、土器屋理事、増田の3名が伺い、貴重な遺品を見せて頂きました。






1.用具・器具
2.木片
3.手帳(自筆メモ書き)
4.小冊子・新聞記事
5.写真




1.用具・器具

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手袋
千代子が着用していた

1-2

鳶口(とびぐち)
『寒中の富士登山』(地學雜誌第七集第七十五卷)に「初回登山の節には五合目に至りし頃不幸にして鳶口(之は凍雪の凍りたる所に打込み攀ぢ登るに用ゆるもの)折れ鐵靴(之は普通の靴に太釘を打ちたるもの)破れたる爲め中途より下山し次回には鳶口の代に鶴嘴(工夫用のもの)を携帶し堅固なる釘十本を打ち込たる皮靴を着け折節非常の暴風雨なりしにも拘はらず遂に絶頂に達せり・・・」の記述がある。






『富士登山日記』(和田 雄治 氣象集誌. 第1輯 15巻 (1896) 1号 18-27)に挿絵入り(左)で「二合以上に於ては積雪稍深く且其表面閉ぢて堅氷の如くなるを以て「かんじき」容易に牙止せす時としては鳶口を以て上部の堅氷を粉碎し時としては鳶口を氷中に突入して登らざるを得さる所あり斯の如くして午後三時五合室に達す(海面上の高さ約二千六百米)・・・」の記述がある。

鳶口を持つ野中勝氏

1-3

寒暖計

1-4

単眼鏡


2.観測台の木片等

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観測台の木片
明治二十八年富士山頂剣ヶ峰に建設せし観測所の木片
二代目所長藤村郁雄氏本建築工事の折 地下より発見









2-2

 


3.手帳

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3-2

手帳  千代子の自筆メモ



4.小冊子・新聞記事

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富士山巓の觀象臺
發行年月日: 明治33年(1900年)2月28日
編輯兼發行者:松島 剛
発行所:   春 陽 堂
サイズ:   A5判・18頁

詳細はこちらを参照

4-2

富士の絶頂で迎ふ 新婚の第一春
新夫人は富士の主の娘 流石、科学者夫妻

発行年月日:昭和10年(1935年)1月1日
発行社  :静岡新聞
元旦に測候所長・菅原芳生氏と恭子夫人(野中到・千代子夫妻の三女)に電話でインタビューした記事


5.写真

5-1

野中到 

5-2

野中千代子 

5-3


 @長男 嵩 A三男 守 B到 C次男 厚 D菅原芳生
 E三女 恭子

5-4


 @川端康成  A到  B橋本英吉  
                    

5-5


    A次男 厚   C橋本英吉   E川端康成
              J到 (文士仲間)
敬称略



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