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富士山測候所で9年目の夏期観測を開始
−公募等で選ばれた新規12事業を含む24事業が参加−
2015年7月8日
NPO法人富士山測候所を活用する会
富士山測候所を活用する会では、気象庁から借り受けた富士山測候所庁舎の一部を使い、7月8日(水)〜8月28日(金)までの52日間の日程で延べ約400名が参加して夏期研究観測を実施します。
当初の計画では7月1日(水)に開所予定でしたが、6月24日(水)に開所準備の一環で通電試験をしようとしたところ山頂付近で送電線ケーブルの不具合があることが判明し、以降連日の悪天候のなか、懸命の調査と修復作業を行い、本日8日(水)に通電に成功しようやく開所にこぎつけました。
開所は予定より1週間の遅れとなりましたが、インフラ関係設備の設置を先行して行ってきましたので、幸い観測には大きな支障はなく、従来の一般公募、トライアル公募に加え、学生による自主的なプロジェクト運営による学生公募など24事業が実施される予定です。
研究テーマは、継続案件としては地球温暖化に関わる二酸化炭素の通年観測、PM2.5・水銀などの大気汚染の観測、宇宙線被曝の研究、宇宙に発生する放電発光現象やゲリラ豪雨に伴う雷観測、高山病対策や高所トレーニングなどがありますが、国際的な連携、宇宙技術関連の研究などの新しい案件も12件が加わり、その活用範囲は多分野へ広がりを見せています。また、活発化している火山噴火活動に対応し、SO2のリアルタイムモニタリングや大涌谷方面の画像情報取得などを実施するのも特筆されます。
なお、当会は多くの専門家による分野横断的なアプローチで成果・ノウハウを共有化し、富士山測候所を「新しいタイプの開かれた研究・教育の拠点」とすることを目指しています。
記
1.期 間:
7月8日(水)〜8月28日(金) 52日間
2.場 所:
富士山頂および周辺地域(山麓太郎坊を含む)
3.プロジェクト:
24事業(研究:12、活用:4、トライアル:7、学生:1)
4.参加者数:
延べ400名(予定)
5.その他:
夏期観測期間中は山頂に学術科学目的で設置した2台のライブカメラによる映像を当会のHPから配信いたします。
■本件に関するお問い合わせ先
事務局:
TEL:03-3265-8287 FAX:03-3265-8297
E-mail:npofuji3776@yahoo.co.jp
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