富士山測候所を活用する会
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団体概要

Profile ▽ 会長挨拶 | ▽ 設立趣旨 | ▽ 行動理念 | ▽ 団体概要 | ▽ 組織・役員 | ▽ アピール宣言
会長挨拶
 2020年6月27日にオンラインにより開催された第15回通常総会におきまして、中村徹前会長の後を受け、認定NPO法人「富士山測候所を活用する会」の会長に就任いたしました宿利正史です。
どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、中村前会長をはじめ会員の皆様方が、当会の創設以来16年間にわたって、様々な困難を乗り越えながら着実に活動を充実させ、多くの業績を残してこられ、また国際的にも高く評価されていることに対しまして、心から敬意を表したいと思います。
 さて2020年は、思いも寄らなかった新型コロナウィルスのパンデミックにより、日本をはじめ世界中で、人々は未知の感染の恐怖に直面し、また、自由な移動や人と人との接触が大きく制約を受けることとなり、個人・団体を問わず、多くの社会的・経済的な活動が制限されることになりました。
 当会の活動におきましても、2020年は夏季の山頂測候所内での研究活動を中止せざるを得なくなりました。このため、当会の運営に必要な収入が得られなくなり、当NPOの存続の危機に直面いたしました。この難局に対処するため、クラウドファンディングをはじめとして広く資金の提供をお願いしたところ、目標額を超えるご支援をいただき、これまでの長年にわたる当会の活動が多くの方々に支えられていることを改めて実感いたしました。厚く御礼申し上げます。これによって2021年度以降も活動を続けられる見通しが立ちました。
 一方、2020年は山頂に関係者が行けなかったために、庁舎や電源の保守が全く実施されておらず、最近点検に携わった業者からは、山頂への電源ケーブルの切断の恐れがあるとの報告を受けております。今後の適切な時期に電源ケーブルの修繕をする必要がありそうですが、その費用は、当会の通常の活動の中ではとても対応できない高額となる事が見込まれています。このような厳しい状況につきましてぜひとも皆様方のご理解を賜り、今年の活動に必要な資金の確保につきましても尚一層のご支援をいただきたく、この場をお借りしてお願い申し上げます。
 最後に、日本をはじめ世界の各国が共に力を合わせて最先端の知見を結集し、一日も早く現下のコロナ禍を終息させ、当会におきましても例年のような充実した研究活動を再開できることを祈念するとともに、分野横断的なユニークな研究グループとしての当NPOのますますの発展に微力ながら力を尽したいと存じます。
会長 宿利 正史
設立趣旨
わたしたちは
富士山測候所を自分たちで管理・運営し
開かれた研究・教育の拠点として再生させることをめざします
よみがえれ富士山測候所
― ふたたび誇れる研究・教育の拠点に ―
富士山は、私たち日本人にとって特別な山です。四季折々に変化するその優美な姿は、人々を魅了し続けています。 また、富士山は美しいだけでなく、自然観測の場としても大きな役割をもっています。
1932年から山頂での通年気象観測がはじまり、1964年には富士山レーダーが設置され、台風をはじめとした観測の砦として、数多くの人命や財産を守り、日本の技術者や科学者が誇るべき施設となりました。 ところが、気象衛星の発達などにより山頂での気象観測の必要性は低下したとの判断から1999年にレーダー観測が停止され、2004年に富士山測候所は無人化されました。
しかし、富士山頂に自然観測施設を設けておくこと自体の価値がなくなったわけではなく、環境科学、天文学、宇宙科学、高所医学、スポーツトレーニング学、地震火山学など、幅広い学問領域においてその活用が期待され、さらには、教育・自然体験活動拠点としての利用も考えられています。 実際にハワイやヨーロッパアルプスなどの高所山岳は、自然科学の観測・研究拠点として、国際的な極地高所観測ネットワークの一部となり、多くの分野で先進的な成果をあげています。
そこで、研究者の学術横断的な組織である「富士山高所科学研究会」が中心となり、富士山測候所を学術研究・教育等の分野において広く開かれた施設として有効活用することを目的として、特定非営利活動法人「富士山測候所を活用する会」を設立します。
平成17年11月
特定非営利活動法人 富士山測候所を活用する会
行動理念
わたしたちは、本NPOの定款に従った特定非営利の活動として、貴重な国民的財産である富士山測候所を、学術や教育等の分野において、広く国民に開かれた施設として有効に活用し、一般市民への普及啓発活動を行います。また同時に、自立的かつ安全に測候所の維持管理が行える体制整備を行い、その成果を社会に還元するべく活動します。
そのため、当NPO会員は、以下の実践活動に主体的に参加します。
各種研究の実践
当NPO法人は、大気化学、高所医学、天文学、生態学、雪氷学、青少年自然教育など、さまざまな分野の研究者が主体となって構成されており、富士山測候所という地域特性を利用し、新たな知見の獲得と先端技術開発のための研究を行います。
測候所を活用した教育活動の実践
富士山の特殊な環境を活かした環境教育・自然教育の実践を行います。
富士山に関係する学識経験者や専門家を講師に招いた「富士山学校・科学講座」や、測候所の見学会などを行い、生涯教育、青少年教育に貢献します。
施設保守、安全対策、環境保全の実践
富士山測候所を維持するためには、電源や庁舎施設等の施設保守、落雷等自然現象への対応や、情報伝達手段などの安全管理システムの確立、適切な一般登山者対応などの安全対策、また発生する廃棄物やトイレなどの環境保全が必要です。
これらの管理運営の実践と今後に向けた評価を行います。
普及啓発活動の実践
国際及び国内シンポジウム等の開催、出版、情報発信等の広報活動を通じて広く国民に富士山測候所の活用とその成果について、情報の普及と啓発に努めます。
人的ネットワークの構築
以上の実践活動を支えるため、また、富士山を含む自然保護、社会活動、福祉の増進、まちづくり、国際協力など、人類社会に貢献するために、自立と相互扶助の精神にもとづいた人的ネットワークを構築します。
2008年10月制定
団体概要
組織名 特定非営利活動法人 富士山測候所を活用する会
英語表記 Nonprofit Organization Mount Fuji Research Station (略称:MFRS)
スローガン よみがえれ富士山測候所 ― 極地高所研究拠点として ―
組織形態 富士山測候所の活用を希望する様々な専門家、市民、NPO、企業、行政が協働するネットワーク型のNPO
設立年月日 平成17年(2005年)11月27日
認定NPO法人
認定年月日
認定特定非営利活動法人 27生都地第1438号
平成28年(2016年) 1月8日
認定NPO法人
更新年月日
認定特定非営利活動法人 3生都菅第143号
令和3年5月31日
文科省科研費
申請研究機関
科学研究費補助金取扱規程第2条第4項に規定する研究機関に指定 元受文科振第285号
令和元年(2019年) 8月30日
代表者 理事長 三浦 和彦
活動目的 この法人は、富士山測候所を学術研究・教育等の分野において、広く国民に開かれた施設として有効活用することを目的とします。
なお、事業の推進にあたっては、富士山測候所の特殊な環境に鑑み、安全に対し特段の配慮をすることとします。
活動内容 1) 富士山測候所の総合的運用事業
2) 富士山測候所を活用した科学的・学術的事業
3) 富士山測候所を活用した環境教育事業
4) 富士山測候所を活用した人的ネットワーク事業
5) 富士山測候所に関する国際及び国内シンポジウム等開催事業
6) 富士山測候所関連の出版、情報発信等広報事業
東京事務所
(事務局)
〒169-0072
東京都新宿区大久保2-5-5 中村ビル2階
Tel: 03-6273-9723
Fax: 03-6273-9808
E-mail:tyo-ofc@npofuji3776.org
御殿場事務所 〒412-0043 静岡県御殿場市新橋889-12
所轄庁 東京都
会員数 280名
ロゴ ロゴのいわれを参照ください
組織・役員
会 長 宿利 正史 (一財)運輸総合研究所会長
顧 問 岩井 國臣 元参議院議員
谷垣 禎一 元衆議院議員
塩谷 立 衆議院議員
川勝 平太 静岡県知事
長崎 幸太郎 山梨県知事
堀内 茂 富士吉田市長
池谷 晴一 小山町長
中村 徹 (一財)地域伝統芸能活用センター会長
渡辺 豊博 都留文科大学特任教授
三浦 雄一郎 プロスキーヤー
浅野 勝己 筑波大学名誉教授
理事長 三浦 和彦 東京理科大学嘱託教授
副理事長 大河内 博 早稲田大学教授
山本 正嘉 鹿屋体育大学名誉教授
専務理事・事務局長 鴨川 仁 静岡県立大学特任教授
理事・副事務局長 皆巳 幸也 石川県立大学准教授
理事 井出 里香 東京都立大塚病院医長
臼杵 尚志 香川大学医学部地域医療再生医学講座客員教授
片山 葉子 東京文化財研究所客員研究員
加藤 俊吾 東京都立大学准教授
兼保 直樹 復興庁福島国際研究教育機構準備室
小林 拓 山梨大学准教授
櫻井 芳之 NPO法人静岡自然環境研究会事務局長
佐々木 一哉 弘前大学教授
高橋 通子 医師・登山家
田中 文男 (公社)日本山岳・スポーツクライミング協会顧問
田中 義朗 日本工営(株)
土器屋 由紀子 江戸川大学名誉教授
長尾 年恭 東海大学海洋研究所
楠城 一嘉 静岡県立大学グローバル地域センター特任教授
畠山 史郎 アジア大気汚染研究センター所長
春名 薫 (株)リンクジャパン社長
平井 信行 気象予報士
廣瀬 勝己 元 気象研究所研究部長
藤井 敏嗣 山梨県富士山科学研究所所長
古田 豊 NPO法人ガリレオ工房理事
堀井 昌子 介護老人保健施設大磯幸寿苑施設長・医師
増山 茂 東京医科大学渡航者医療センター
和田 龍一 帝京科学大学教授
監 事 岩坂 泰信 (一財)環境創造研究センター顧問
佐藤 政博 元 気象庁富士山測候所長
アピール宣言
2006年3月5日(日)、学士会館(東京都千代田区)において開催された「富士山測候所国際シンポジウム」でのよみがえれ富士山測候所・アピール宣言。
極地高所研究施設としての学術的活用案について、スイス・マルガリータヒュッテやハワイ・マウナロア山、中国・長白山での研究者を迎え、海外における先進的な研究概要を学ぶとともに、富士山測候所の科学技術振興や発展に関わる国内研究者同士との情報交換を行い、富士山測候所の新たな役割と使命を明らかにしました。
1.
富士山を使った様々な観測・研究は富士山が国際的にみても、他に代え難い価値を持った地点にあることから、大変ユニークなものであり、アジアでは貴重で希少なものである。
Because of its physical location, the observations and research capable of being conducted at the summit of Mt. Fuji are very valuable in the light of international researches. This makes the weather station a unique and important resource in Asia.
2.
富士山頂の施設を利用した観測は一日でも早く行われるべきであり、何もせずに放置しておくことは、日本の科学技術の発展上「もったいない」といえる。
The observations on top of Mt. Fuji should be resumed as soon as possible. It is wasteful, “Mottainai” in Japanese, to leave this unique resource unused.
3.
富士山を利用した観測・研究は、国内外にある種々の観測・研究と連携・協力して行われると、よりすばらしいものとなるだろう。
The observations and research on top of Mt. Fuji would become more meaningful if they are conducted in conjunction with other similar research activities around the globe.
4.
富士山での観測・研究をより実りあるものにするためには、種々の周辺施設・設備の充実が望まれる。このことによって、富士山での観測・研究は一段と国際的な広がりを持ち、地球規模の「環境監視タワー」としての役割を目指すものとする。
In order to enhance the efficiency of the Mt. Fuji observations and research, it is desirable to improve the peripheral facilities and infrastructure in and around the weather station. With the addition of a range of monitoring and research instrumentation and the development of international research collaborations, Mt. Fuji station would become a world class monitoring center for the study of the global atmospheric environment.
5.
今後のアジアの急速な発展を受け、富士山での観測・研究はますます重要な役割が期待されることから、一日も早い観測・研究・教育等の「高所科学研究拠点」としての多様な活用が行われるべきである。
With the current rapid economic growth in Asia, the importance of the observations and research at the Mt. Fuji station will increase as the station is located directly downwind of some of the largest combustion and other atmospheric effluents sources on the globe. The weather station should also be made available for research and observations relevant to high altitude effects on humans, and be utilized for its unique educational functions.
富士山測候所国際シンポジウム出席者一同
March 5, 2006
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© 2005 NPO Valid Utilization of Mt. Fuji Weather Station