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6月9日(火)18時14分 テレビ静岡(フジテレビ系)「ただいま!テレビ」 |
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新型コロナウイルスの感染拡大の状況を考慮し、“重要な研究も停止...富士山"閉鎖"の影響”と題し、2020年夏季の富士山測候所(富士山特別地域気象観測所)の利用中止について話をしました。 |
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新型コロナウィルスの影響で今年の富士山は史上初めて夏山シーズンの閉鎖が決まりました。 毎年20万人以上が登山する人気の山に登れなくなったことをうけ影響が広がっているのは観光面だけではありません。 世界文化遺産富士山、7月から始まる夏山シーズンには毎年多くの登山客が国内外から訪れます。 |
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静岡・山梨の両県は、先月4つある登山道全ての閉鎖を解除しないことを決めました。 去年は延べ235,000人。静岡県側だけでも8万人以上が登山した富士山。登山道や山小屋は混雑しやすく感染リスクが高いことなどが理由です。 夏山シーズンに全ての登山道が閉鎖されるのは史上初めてのことです。 |
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富士山で活動する研究者たちにも影響が及びます。山頂にある富士山測候所。1932年から気象観測が行われていましたが、2004年に有人観測を終了。2007年からは大学教授などで作るNPOが活用を始め、去年は国内外から42グループ、延べ450人が訪れ、山頂という特殊な環境を利用して研究活動をしました。 |
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「富士山は世界的にみて尖っている山なので、観測対象に影響を与えることが非常に少ない。単に高いだけではない、単に孤立だけではない、いろいろな利点があってこの富士山は世界的に非常に研究に優れた山だということができます」 |
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独立峰の富士山は地上の気流に影響されにくく、大気や温暖化ガスの研究がしやすいといいます。また標高や空気が薄いことを活かした研究も盛んに行われています。 しかし、今年は研究者も富士山に入れません。 |
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「継続してデータを取っている研究に関しては、やはり欠測ということになって打撃があります。代表例を挙げますと温暖化ガス(CO2)ですね。国立環境研究所によって長く継続されています。世界的にも重要なデータになっているので影響は計り知れないと思います。」 |
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測候所の利用料で建物のメンテナンスなどの運営費をまかなっていますが、収入がなくなるため NPO 自体が存続の危機に。ホームページなどで寄付を募っています。 |
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「今のところ概算で1,800万円ぐらいは必要だと、これは解散になる可能性は高いと考えてまして、手を打たなかったらもう全く駄目だろうと。(寄付)不安要素もありますけどもそういったものを総合的にやって乗り切ろうと我々は考えています。」 |
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史上初めての夏の富士山閉鎖。ただ登るのを1年我慢すればいいというだけでは済まない影響があり、様々な人たちが困難に直面しています。 |
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