富士山測候所を活用する会

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アーカイブ2007

Archive2007


[2006年] [2007年] [2008年]



第20回運営委員会を行いました(10月29日)

2007年の夏季観測・研究報告、来年度の借受に関する要望、研究助成金への応募などについて話し合いました。



第19回運営委員会を行いました(9月7日)

今年度の活動報告、事務局スタッフについて、将来計画などについて話し合いました。


測候所の夏季開所無事終了(9月5日)

58日間の山頂施設の一部維持管理を無事故で終了し、電源を切り山頂班3名が下山しました。のべ212名・日の研究者による9テーマの研究活動をNPOがサポートしたことになります。



山頂大気観測のデータ速報です!

文部科学省科研費による研究グループがNPO管理運営中の富士山測候所を使用して本年7月20日から開始した山頂の大気化学観測の結果の一部を掲載します(速報値)。
富士山測候所1号庁舎2階、大気化学観測機器群
観測機器設置状況(山頂1号庁舎2階)

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黒色炭素粒子の観測 微粒子の光散乱の観測
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オゾンの観測
富士山頂における黒色炭素粒子の観測(兼保直樹)

 [図の説明]
2007年夏季観測の中間結果。山谷風で午後遅くに濃度増加する状況が7/23 ,7/25, 7/26にみられる。台風5号通過時には非常に低濃度となるが、その後にいわゆる夏の天気となり、再び日中に濃度増加する状況が8/4, 8/5に再開している。
 [この観測について]
・黒色炭素(black carbon)粒子は、燃料などを燃やしたときに不完全燃焼で発生する黒い微小な粒子で、いわゆる“すす”のことです。
・そのサイズは、0.1〜1μm(マイクロメートル=百万分の1メートル)と小さいため、重力で地面に落ちることはほとんどありません。このため、発生してから長い時間大気中を漂い続け、長距離を輸送されます。現在、CO2などの温室効果気体による地球温暖化が懸念されていますが、黒色炭素は太陽光(短波放射)を吸収する能力が高く、温室効果気体のように大気を暖める能力があります。そのため、黒色炭素が地球規模でどの程度広がっているのか、どのような季節変化をするのか、どのようなルートを通って発生源地帯から太平洋上などのバックグラウンド地域に運ばれるのかを調べることが重要となり、富士山頂はそのような情報を得る上で絶好の場所です。
・富士山頂の測定では、テープ状のフィルターに1cmの直径のスポットで空気を吸引して大気中の微粒子を集め、その光透過率の時間変化を測定することで黒色炭素濃度を1時間毎に自動測定しています。
富士山頂における微粒子の光散乱の観測(兼保直樹)

 [図の説明]
2007年夏季観測の中間結果。黒色炭素と同様に、山谷風で運ばれた物資により午後遅くに散乱係数が増加する状況が7/22 ,7/23, 7/24にみられる。台風5号通過時の散乱係数低下、その後、再び日中に散乱が増加する状況が8/4, 8/5に再開している点も黒色炭素と同様である。
 [この観測について]
・大気中に漂う微粒子(エアロゾル)粒子のうち、太陽光の波長と大きさの近い0.1〜数μm(マイクロメートル=百万分の1メートル)のものは、光の進行方向を変え、前後左右に散らす性質があります。これを”散乱”と呼び、ホコリっぽい暗い部屋で懐中電灯を照らしたときに光の筋が見えるのはこの散乱のせいです。遠くの景色が霞んで見えなくなるのも微粒子による散乱のせいです。浮世絵では江戸から富士山がよく見えていたことが伺われますが、大気汚染により空気中の微粒子の数が増えたため、現在では東京から富士山が見える日はめったになくなりました。
・現在、CO2などの温室効果気体による地球温暖化が懸念されていますが、大気汚染などにより大気中の微粒子の数が増えることで散乱が増えると、後ろ向きの散乱により宇宙空間にはね返えされる太陽光の割合が増え、結果として地面に届く太陽光の量が減少し、温室効果とは逆に大気を冷やすことになります。そのため、気候変動の予測の精度を上げるためには、微粒子の量(数濃度)やサイズの観測とともに、微粒子による光散乱の程度の観測が必要となります。
・富士山頂では、内部を黒く塗った筒の中程に装着した電球で筒内を横から照らし、筒の底の部分で光の強度を測ることによって、筒の中に導入された外気に含まれる粒子による全方位への散乱される光を積算して測定します(積分型ネフェロメータ, Radiance Research M903)。
富士山頂におけるオゾン(加藤俊吾)

 [図の説明]
・2007年夏季観測のオゾン濃度の中間結果。10ppb程度の低濃度から70pbb程度の高濃度までかなり大きな濃度変動を示しています。台風5号通過前後(8月2日,3日)にはかなり低濃度となる期間が継続しています。台風通過前(7月31日)には高濃度となっています。また、7月20日や8月6日には数時間にわたり高濃度が観測されています。地上の汚染大気由来かオゾン濃度が高い成層圏由来のものなのか、他の大気中物質の測定結果と比較して判断をする必要があります。
 [この観測について]
 ・大気中のオゾンは高さによって大きく違った働きをします。、空の高いところ(成層圏)にあるものは有害な紫外線をさえぎる働きがあり、いわゆる「オゾン層」と呼ばれたりして濃度が減少しては困る「善玉」です。一方、地上付近などの低いところにあるオゾンは生物や植物に悪影響を及ぼします。夏によくおこる光化学オキシダント(光化学スモッグ)注意報はこの地表付近のオゾンが高濃度になってしまうことで、地表付近のオゾンは「悪玉」です。
 ・オゾンホールが出来てオゾンが減ってしまうことが心配されていますが、これは成層圏のオゾンのことです。反対に地表付近のオゾンは増加してきており、問題となってきています。富士山での測定から、東アジアの平均的なオゾン濃度、都市域からの影響、成層圏からの影響といったさまざまな大気化学・大気輸送現象をとらえることができると期待されます。
富士山頂における今年の観測データ
(図をクリックすると拡大して説明が表示されます)


職員募集

職員募集のお知らせ(PDF形式)

第18回運営委員会を行いました(8月1日)

国際シンポジウムとワークショップの報告、現在進行中の山頂の活動について、研究グループからの提案、事務局報告などについて話し合いました。

富士山学校・科学講座「富士山測候所見学会」を8月18日(土)および19日(日)に行います

富士山測候所見学会パンフレット(PDF形式)



「世界エコ・サイエンスネットワーク会議」は、250名以上の参加者で成功裏に終了しました(7月17日)

7月16日の国際ワークショップおよび17日のシンポジウムは、株式会社電通のご厚意により、美しいパンフレットとともに洗練された盛大な集まりになりました。越境大気汚染をはじめとした富士山発の地球環境問題に多くの関心が集まりました。(詳しい報告書は作成中です)

ワークショップのプロシーディングス(PDF形式)

第8回学術科学委員会を行いました(7月6日)

7月16日の国際ワークショップおよび17日の国際シンポジウムの内容について話し合いました。


国際シンポジウム開催のご案内(6月28日)

NPO法人富士山測候所を活用する会と株式会社電通 主催による国際シンポジウム「世界エコ・サイエンスネットワーク会議」を7月17日に開催いたします。
本シンポジウムは、日本と世界の高所科学研究者による講演・パネルディスカッションにより構成されております。
内容の詳細につきましては、パンフレット(PDF形式)をご参照ください。
ぜひお申し込み、ご参加のほどよろしくお願い致します。

   
 世界エコ・サイエンスネットワーク会議
  
    主催: NPO法人 富士山測候所を活用する会、株式会社 電通
    日時: 平成19年7月17日火曜日 13:30〜17:45
    場所: 汐留・電通本社1階 電通ホール
        東京都港区東新橋1-8-1 電通本社ビル1階

申込方法:
7月6日金曜日までに、FAX 03-5537-7761 世界エコ・サイエンスネットワーク会議事務局 宛てまで、御氏名、団体・学校名、住所、電話番号を明記した参加申込書(パンフレット裏面)を、お送り下さい。
お申込み頂いた方には、入場証をお送りいたします。なお、定員を超えた場合は抽選とさせていただきます。



第17回運営委員会を学術科学委員会と合同で行いました(6月27日)

富士山頂の現状報告、研究計画スケジュールの確認などを行いました。


富士山測候所の一部貸付が決定したことを受けての会長談話(6月14日)


NPO法人富士山測候所を活用する会 会長 中村徹


 富士山測候所は、1932年に建設され気象観測施設として日本の人命や財産を守ってきました。しかし現在では、気象衛星にその役割が移行して、無人化され、一時は解体の危機をむかえていました。そこで多くの研究者が集まり、富士山測候所を「極地高所研究拠点」として活用すべく、2006年4月にNPO法人「富士山測候所を活用する会」が設立されました。

 今後、富士山測候所は、世界の「環境監視タワー」としての役割が期待されます。例えば、@地球温暖化の要因とされる二酸化炭素の定点観測 A永久凍土の変動調査 B黄砂や大気に含まれる汚染物質の調査 C登山ブームに対応した高所医学の研究 D地震や火山噴火の「災害監視センタ一」 E登山者保護の緊急医療施設 F天空子ども科学博物館 などです。
 しかし、これらのアイデアも、管理運営費が調達できなくては実現が困難です。収入源としては、貸出料、見学料、受講料などが想定され、現在、採算が取れるビジネスモデルの策定を進めています。

 今回、この国家的な施設を本NPO法人が、気象庁より借受け、管理運営を行うことになりました。多様な高所研究にかける研究者の皆様の期待も大きく、まずは安全に管理運営を行い、着実な研究成果を残すことが大切な責務だと考えております。
 今後とも、富士山が地球の環境保全にとって「特別な山」になっていくとともに、多様な極地高所科学研究が拡大していくことを期待するものです。「富士山を愛し、地球を愛す」皆様の具体的なご支援とご協力をお願いいたします。

富士山測候所の借用が正式に決定されました(6月14日)

6月14日午後2時、気象庁へ提出していた企画提案書が認められ測候所の借用が正式に決定したとの通知がありました。いよいよNPOによる管理運営と研究利用が始まります。

富士山測候所山頂庁舎の一部借受について(PDF)

第7回学術科学委員会をおこないました(6月13日)

気象庁への企画提案書の提出、山頂管理運営スタッフとの契約、7,8月の観測のスケジュールなどについて話し合いました。


平成19年度第1回理事会および第2回通常総会を開催しました(5月25日)

平成18年度事業報告及び決算の承認、平成19年度事業計画及び収支予算、および新任理事として、橋本久美子氏(元首相夫人)、谷垣禎一氏(前財務大臣)、西垣克氏(静岡県立大学総長)、堀口健治氏(早大副学長)の議案が提案され承認されました。

第6回学術科学委員会を行いました(5月23日)

今年の夏の具体的な観測日程、国際シンポジウムとワークショップの内容、今後の観測・研究方針などについて話し合いました。

2007年度・第2回運営委員会(通算16回)を行いました(5月22日)

気象庁の公示(5月18日)をうけて、応募に向けての作業、観測計画、5月25日の通常総会、7月16-17日の国際シンポジウムなど盛りだくさんの議題に関する議論が行われました。


第5回学術科学委員会を開催しました(4月25日)

夏の観測研究および支援体制の具体的な議論を行ないました。

2007年度・第1回運営委員会(通算15回)を行いました(4月18日)

今年度最初の運営委員会を行いました。
気象庁および環境省訪問の件などが報告され、今年の夏の観測に向けての取り組み、7月16-17日の国際シンポジウムなどに関する議論が行われました。


第14回運営委員会を行いました(3月14日)

本年7-8月に測候所で「越境大気汚染の研究」を行うための気象庁との協議の報告と今後の研究計画や管理計画などについて 具体的なつめの議論を行いました。


第13回運営委員会を行いました(2月27日)

今年度の庁舎の借用と管理計画に、7月17日の国際シンポジウム、通常総会、来年度の富士山学校など盛りだくさんな議題について活発な議論が行われました。

NPO法人富士山測候所を活用する会静岡事務所がオープン!

2月4日に当NPO法人の静岡事務所を富士山のお膝元の三島市にオープンしました。




第12回、第13回 富士山学校無事終了(2月4日)

2月4日に第12回、第13回富士山学校科学講座をvia701(静岡県三島市)で開催しました。当日は約60名のご参加をいただき、静岡大学の増沢教授から富士山頂付近にある南極と同じこけのお話や、富士山の永久凍土の変化から地球温暖化の状態がわかるといった貴重なお話をいただいたほか、当NPO渡辺事務局長が、当NPOによる富士山測候所の有効活用に向けての挑戦を熱く語りました。




気象庁を訪問しました(1月25日)

気象庁を訪問し、施設についての説明を受けました。


第4回「学術科学委員会」を開催しました(1月25日)

JAMSTECとの共同研究報告書の作成について、新しい研究費の申請について、2007年夏季の具体的な研究体制などについて話し合いました。


第12回運営委員会を行いました(1月23日)

理事会の構成メンバー変更の件、今後の研究活動の件、庁舎借用に関して気象庁を訪問することなどを話し合いました。


第12回、第13回「富士山学校・科学講座」、静岡事務所開所式のお知らせ


開催日時:2007年2月4日(日) 午後1時30分〜午後4時30分
会 場 :via701(静岡県三島市本町7-30)  
JR三島駅南口から徒歩15分
伊豆箱根鉄道 三島広小路駅から徒歩1分
会場の詳細なご案内はホームページをご覧ください。http://www.via701.net/
募集人数:100名 
参加料 :無料  
内容:
13:30〜14:30 
第12回講座「富士山測候所を救え〜NPOの挑戦〜」
NPO法人富士山測候所を活用する会 理事・事務局長・静岡事務所長 渡辺豊博 氏
14:30〜15:00
NPO法人富士山測候所を活用する会静岡事務所開所式
15:00〜16:30
第13回講座 「富士山の永久凍土とこけ」 静岡大学教授 増沢武弘 氏

申込み :お電話、FAX、eメールにて、 お名前、ご所属、ご住所、お電話番号(あればFAX番号も)、eメールアドレスを下記までお知らせください。
(なお、定員になり次第締切りとさせていただきます。)


東京事務局  
Tel 03-3265-8287   
Fax 03-3265-3140   
Eメール npofuji3776@yahoo.co.jp

詳細はパンフレットをご覧ください。パンフレットはこちら


新年のご挨拶


明けましておめでとうございます。

本NPO法人は、昨年4月28日に内閣府よりNPO法人の認証を受け5月11日に登記を完了し、正式に発足をすることが出来ました。
次いで5月26日に認証後初めての理事会及び総会を開催し本年度よりの基本方針が承認されました。
その最初の事業として「富士山学校科学講座」を企画し、第1回を三浦雄一郎副理事長の「エベレストへかける夢〜究極のアンチエイジング〜」の講話から始め、年度末まで15回を予定し毎回、熱気に満ちた討論が行われています。
また、7月21日には、気象庁の「富士山山頂庁舎等有効利用検討委員会」の正式なメンバーとして本NPO法人代表が選任され、今後の活用方針を報告することができました。
今月に予定されている改正国有財産法の施行によって、民法上の賃貸契約に準ずる方法により山頂庁舎を借り受けることができるようになり、愈々本NPOは正念場を迎えたといえます。
幾多の克服すべき課題が眼前に横たわっておりますが、ベースキャンプから頂上への夢の実現を目指して進んで参る所存であります。
本NPO法人の役員と会員及び入会希望の皆様の絶大なるご支援とご協力を賜りますよう心から祈念申し上げ新年のご挨拶とさせて戴きます。


2007年1月3日

NPO法人富士山測候所を活用する会 理事長 浅野勝己



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