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講義概要 |
講師 |
07 |
富士山頂における窒素酸化物の計測
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富士山頂にレーザー分光を用いる窒素化合物の精密測定装置を設置して測定する説明です。まず、室内の画面から始まり、装置の説明があり、窒素酸化物の種類についての丁寧な解説と、測定原理の説明があります。次いで、西側の大沢崩れに面した絶壁の上にある外部の取り入れ口の説明です。取り入れる過程で、窒素酸化物がどのように化学変化をおこして、装置に導入されるかなどが分り易く説明されます。
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和田龍一(帝京科学大学・准教授)
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06 |
エアロゾル粒子を連続採取。化学組成、粒径、形状を知る |
エアロゾル数濃度の測定装置、過飽和度を利用した雲粒数濃度の測定装置の説明に続き、今年から始まった「粒子の化学組成や形状の分析可能な装置」の説明があります。また、共同研究を行っている金沢大学の数nm(ナノメートル)という小さな粒径を測定できる装置の説明もあります。最後に最近の研究成果、社会貢献などへのコメントもあります。
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森 樹大(東京理科大学・助教) |
05 |
富士山体を利用した自由対流圏におけるエアロゾル-雲-降水相互作用の観測-1 |
早稲田大学総合理工学部・大河内博教授の大学院生の中村恵さん(撮影当時M2)と山脇拓実さん(撮影当時4年生)による降水、雲水など液体試料の採取法、保存法、どのように汚染を防いで持帰るかなどが映像を加えて具体的に丁寧に説明されます。これから降水・雲水などの液体サンプルを取りたい人必見です。
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中村 恵(早稲田大学) |
04 |
富士山体を利用した自由対流圏におけるエアロゾル-雲-降水相互作用の観測-2 |
早稲田大学総合理工学部・大河内博教授の大学院生の中村恵さん(撮影当時M2)と山脇拓実さん(撮影当時4年生)によるフィルター試料の採取、保存法、汚染を防いで持帰るための具体的な方法や注意などが映像を含めて詳しく説明されます。これからエアロゾルのサンプルを取りたい人必見です。
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山脇拓実(早稲田大学) |
03 |
微粒子が気候を変える |
大気エアロゾルとは何かについて、その大きさ、分布、発生源など基礎的な説明から始まります。ついで「空の色はなぜ青いか」について、「青空」「夕焼け」「もや」などの画面を対比させながら、エアロゾル粒子による光の散乱と色のお話しがあり、「相対湿度100%の水蒸気は雲になるか?」の問いに答えて、雲ができる条件などの丁寧な説明があり、最後に最近の温暖化によるエネルギーバランスの変化の話におよぶ内容豊かな講義です。
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三浦和彦(東京理科大学・教授) |
02 |
富士山頂における長期二酸化炭素濃度の観測 |
富士山測候所の大気化学観測を中心とした観測の説明です。まず、3号庁舎の二酸化炭素通年測定の説明です。大量のバッテリーや標準ガスのボンベがある様子が紹介され、どの様に通年測定が維持されているかが説明されます。次いで1号庁舎の外部に取り付けられたガスやエアロゾルを導入する取り入れ口(インレット)が紹介されます。インレットから取り入れた空気は1号庁舎2階に設置されたオゾン、一酸化炭素、エアロゾルなどの計測装置に導入されます。外に出る時は安全ベルトを着けてヘルメットをかぶります。霧・雲水の採取についても説明があります。
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岩本洋子(東京理科大学・助教) |
01 |
富士山頂における一酸化炭素、オゾン、二酸化硫黄の夏季長期測定 |
「富士山頂でCOとO3を測定する理由」についての解説から始まります。オゾン(オキシダント、O3)の発生源は人為的な物とオゾン層を含む自然現象としてのものがあり、富士山で測定すると両方が分かること、次いで大気汚染ガスSO2(二酸化硫黄)について、人間活動によるものと火山噴火によるものがある事が説明されます。最後に2013年に6000㍍迄噴煙を上げた桜島の噴煙の影響が富士山でどのように捕まえられたかの詳しい説明があり、富士山で観測する面白さが明らかになります。
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加藤俊吾(首都大学東京・准教授) |